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    工事成績評定で加点されやすい創意工夫とは

    工事成績評定の点数を底上げするために、評価されやすい創意工夫と、その仕組みについて知りたいです。

    結論を言うと、創意工夫は単にお金をかければいいというものではありません。
    どれだけ現場のことを考えて、良い効果が期待できる工夫ができたかどうかが評価されるので、まずは予算のかからない身近なところから考えてみるといいですよ。

    こんにちは、当サイト『ドボクジゾー』を管理しているジュンチャムです。

    このサイトは、現役で土木工事の現場代理人をしている私が、過去に悩んだ経験をもとに情報を発信していくブログです。

    ジュンチャムってどんな人?
    ✅ 土木歴10年(現役)の現場代理人。
    ✅ 3児(小学生2、幼児1)の父。
    ✅ 趣味でメダカを飼っている。

    今日の内容は、創意工夫についてです。

    近年、公共工事の入札で総合評価方式を採用する工事が増えてきている影響で、工事成績の重要性がどんどん高まってきてますよね。

    入札における総合評価方式とは

    総合評価方式とは、入札時に提示された価格の安さを評価する「価格競争方式」とは違い、入札価格だけでなく技術提案における提案力、過去工事の実績や技術力、会社の信頼性等も考慮した基準で評価され、落札者を決定する方式です。
    これにより、入札金額が一番低い業者が工事を落札するとは限らず、多少入札金額が上でもその他の要因で逆転可能な為、過去の実績があったり技術力の高い業者ほど、入札競争で有利になります。

    そして、この工事成績評定の点数をUPさせる為にはやっぱりこの創意工夫の項目でしっかりアピールしておく必要があるわけです。

    そうですよね、上司からも「創意工夫なにをするか考えているのか?」なんて言われますけど、正直、何も思いつきません。

    そんなにむずかしく考えなくても大丈夫ですよ。
    この記事を最後まで読むことで、創意工夫の基本的な考え方を理解することができるので、内容を考えるのが楽になります。

    この記事でわかること
    • 創意工夫でどんなことを書いていいのかわからない。
    • 創意工夫はいくつ用意するのが理想なのか知りたい。
    • 評価されやすい創意工夫について知りたい。

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    もくじ

    創意工夫って何?

    創意工夫とは

    では、初めに『創意工夫』とは何なのかっていう部分からおさらいしてみましょう。

    まず、創意工夫とは工事を施工するにあたり、起きる問題をどのような工夫やアイデアで対処したかを評価する項目です。

    基本、1つにつき1点(×0.4点)の加点ですがNETISに登録されている新技術や情報化施工技術を使用していると認められた場合は、基準に応じて2点、3点と評価されます。

    国土交通省 地方整備局工事成績評定実施要領より

    7点(×0.4点)全て評価された場合、基礎点(2.9点)と合わせて5.7点の評価となり、逆に1つも評価として認められなければ基礎点だけの2.9点となります。

    この『創意工夫』に加えて総括監督員の評価する『工事特性』と『社会性等』も創意工夫として提出することができるので、こちらも一緒に考えていきましょう。

    工事特性

    【構造物の特殊性への対応】
    1. 対象構造物の高さ、延長、施工(断)面積、施工深度等の規模が特殊な工事。
    2. 対象構造物の形状の複雑さ等に伴う煩雑な施工条件変化への対応が必要な工事。
    3. その他[理由:     ]
    • 上記の対応事項に1つ以上レ点がつけば4点の加算とする。
    【都市部等の作業環境、社会条件等への対応】
    • 地盤の変形、近接構造物、地中埋設物等への影響に配慮する工事。
    • 周辺環境条件により、作業条件、工程等に大きな影響を受ける工事。
    • 周辺住民等に対する騒音・振動を特に配慮する工事。
    • 供用中の港湾施設等の利用規制、現道上での交通規制に大きく影響する工事。
    • 緊急時に対応が特に必要な工事。
    • 施工箇所が広範囲にわたる工事。
    • その他[理由:     ]
    • 上記の対応事項に1つ以上レ点がつけば6点の加算とする。
    【厳しい自然・地盤条件への対応】
    • 特殊な地盤条件への対応が必要な工事。
    • 雨・雪・風・気温・波浪等の自然条件の影響が大きな工事。
    • 急峻な地形及び土石流危険渓流内での工事。
    • 動植物等の自然環境の保全に特に配慮しなければならない工事。
    • その他[理由:     ]
    • 上記の対応事項に1つ以上レ点がつけば4点の加算とする。
    【長期工事における安全確保への対応】
    • 工期が12ヶ月を超える工期で、事故がなく完成した工事。
      ※但し、文書注意に至らない事故は除く
    • その他[理由:     ]
    • 上記の対応事項に1つ以上レ点がつけば6点の加算とする。

    創意工夫

    【施 工】
    1. 施工に伴う器具、工具、装置 類等に関する工夫又は設備据付後の試運転調整に関する工夫。
    2. コンクリート二次製品などの代替材の利用に関する工夫。
    3. 土工、地盤改良、橋梁架設、舗装、コンクリート打設等の施工に関する工夫。
    4. 部材 ・並びに機材等の運搬及び吊り方式などの施工方法に関する工夫。
    5. 設備工事における加工や組立等又は電気工事における配線や配管に関する工夫。
    6. 給排水工事や衛生設備工事等における配管又はポンプ類の凍結防止、配管のつなぎ等に関する工夫。
    7. 照明などの視界の確保に関する工夫。
    8. 仮排水、仮道路、迂回路等の計画的な施工に関する工夫。
    9. 運搬車両、施工機械等に関する工夫。
    10. 支保工、型枠工、足場工、仮桟橋、覆工板、山留め等の仮設工に関する工夫。
    11. 盛土の締固度、杭の施工高さ等の管理に関する工夫。
    12. 施工計画書の作成、写真の管理等に関する工夫。
    13. 出来形又は品質の計測、集計、管理図等に関する工夫。
    14. 施工管理ソフト、土量管理システム等の活用に関する工夫。
    15. 特殊な工法や材料を用いた工事。
    16. 優れた技術力又は能力として評価する技術を用いた工事。
    【新技術活用】
    1. NETIS登録技術のうち事後評価未実施技術を活用し、活用効果調査表を提出している。
      ※本項目は 2 点の加点とする。
    2. NETIS登録技術のうち事後評価未実施技術を活用し、発注者による活用効果調査結果の総合評価点が 120点以上である。
      ※本項目は 2点の加点とする。
    3. NETIS登録技術のうち「有用とされる技術」を活用し、活用効果調査表を提出している。
      ※本項目は4点の加点とする。
    4. NETIS登録技術のうち事後評価未実施技術及び「有用とされる技術」以外の新技術を活用し、発注者により活用効果調査結果の総合評価点が120点以上である。
      ※本項目は4点の加点とする。
    5. その他[理由:     ]
    • 新技術の活用に関する上記4項目での加点は最大4点とする。
    【品 質】
    1. 土工、設備、電気の品質向上に関する工夫。
    2. コンクリートの材料、打設、養生に関する工夫。
    3. 鉄筋、PCケーブル、コンクリート二次製品等の使用材料に関する工夫。
    4. 配筋、溶接作業等に関する工夫。
    【安全衛生】
    1. 安全を確保するための仮設備等に関する工夫。(落下物、墜落・転落、挟まれ、看板、立入禁止柵、手摺り、足場等)
    2. 安全教育、技術向上講習会、安全パトロール等に関する工夫。
    3. 現場事務所、労務者宿舎等の空間及び設備等に関する工夫。
    4. 有毒ガス並びに可燃ガスの処理及び粉塵防止並びに作業中の換気等に関する工夫。
    5. 一般車両突入時の被害軽減方策又は一般交通安全確保に関する工夫。
    6. 航行船舶への安全周知または、事故防止等に関する工夫
    7. 厳しい作業環境の改善に関する工夫。
    8. 環境保全に関する工夫。
    【その他】
    1. その他[理由:     ]

    社会性等

    【地域への貢献等】
    • 自然エネルギーの活用を図るなど、現場事務所や作業現場の省資源、省エネルギーに積極的に取り組んだ。
    • 現場事務所や作業現場の環境を周辺地域との景観に合わせるなど、積極的に地域との調和を図った。
    • 自主的に周辺環境への配慮に積極的に取り組んだ。
    • 道路・緑地・海岸・海域清掃等を積極的に実施し、地域に貢献した。
    • 定期的に広報紙の配布や現場見学会等を実施して、積極的に地域とのコミュニケーションを図った。
    • 地域が主催するイベントや地域の活動に積極的に参加し、地域とのコミュニケーションを図った。
    • 災害などの非常時において、地域への支援又は行政などによる救援活動への積極的な協力を行った。
    • その他[理由:     ]
    • 上記該当項目を総合的に判断して、a、a’、b、b’、c評価を行う。

    こちらの記事でも書いていますが、工事成績で高評価をとるには、この『創意工夫・地域貢献等』の部分の評価は絶対に必要です。

    評価者から受けるの印象にも直結するので、しっかりと考えていきたいですね。

    良い創意工夫は三方よし!!

    三方よしって言葉を知っていますか?

    聞いたことはあります。
    たしか、「売り手よし、買い手よし、世間よし」っていう商売にまつわる言葉だったような・・・。

    そうです。

    この言葉は現在の滋賀県にあたる近江に本店を置き、江戸時代から明治時代にわたって日本各地で活躍していた近江商人が大切にしていた考えです。

    彼らは人から信頼を得るために、売り手と買い手がともに満足し、さらに社会貢献もできるのが良い商売であると考えていました。

    私は土木工事も基本的な考え方は同じだと思っています。

    公共工事では、お金の出所が国や県、市町村になるのでつい忘れてしまいがちですけど、人の生活に密着している仕事なので、1つか2つはそこに暮らす人のためになるようなことを考えるべきです。

    具体的に言うと、

    • 現場周りの水路掃除
    • 周辺のゴミ拾い、草刈り
    • 町内のイベントに参加する
    • 災害発生時の復旧活動
    • 地元小学校を招いて現場見学会を開く

    みたいな事ですね。

    基本的には作業を半日から1日程度止めるだけでできるので、まずこういったことをしてから、他のことを考えていくようにしましょう。

    これをすることで、『社会性等・地域への貢献】の項目で加点を狙っていくイメージです。

    社会性等

    【地域への貢献等】
    • 自然エネルギーの活用を図るなど、現場事務所や作業現場の省資源、省エネルギーに積極的に取り組んだ。
    • 現場事務所や作業現場の環境を周辺地域との景観に合わせるなど、積極的に地域との調和を図った。
    • 自主的に周辺環境への配慮に積極的に取り組んだ。
    • 道路・緑地・海岸・海域清掃等を積極的に実施し、地域に貢献した。
    • 定期的に広報紙の配布や現場見学会等を実施して、積極的に地域とのコミュニケーションを図った。
    • 地域が主催するイベントや地域の活動に積極的に参加し、地域とのコミュニケーションを図った。
    • 災害などの非常時において、地域への支援又は行政などによる救援活動への積極的な協力を行った。
    • その他[理由:     ]
    • 上記該当項目を総合的に判断して、a、a’、b、b’、c評価を行う。

    創意工夫の内容

    その後は具体的にどのような事をすればいいですか?

    内容は工事を良くする為に必要な事であれば、何でもやってみればいいと思っています。
    どんな工事でも、その工事にしかない特徴(問題点)があるはずなので、そこをどう対処するかを考えていきます。

    実際に創意工夫を考えてみよう

    現場を良く見てその工事の特徴や他工事と比べて難しい点を書き出してみましょう。

    「人口集中地区(DID)での施工」とか「小学校(通学路)が近い」とか「河川工事で出水期が絡む」等、何でも構わないので過去の経験を踏まえて、もし問題がおこるとするならどこで起こりやすいかを基準に考えると良いと思います。

    次に、それに対してどう対処すれば問題が起こらない(起こりにくい)かを考えます。

    それを表にまとめて書き出してみましょう。

    考えられる問題点と対処法(例)

    問題点対処法
    人口集中地区(DID)での施工(夜間の防犯対策)定点カメラの設置 夜間ライトの工夫
    近隣小学校への配慮早朝の通学時間から交通誘導員を配置
    出水期がからむ河川内を優先して進める(5月中に終わらせる)
    河川施工による基礎コンクリート品質の低下プレキャスト基礎に変更
    急傾斜、広範囲にわたる測量の効率ドローン測量、3次元データ作成
    店舗入り口を塞ぐ形での施工仮駐車場設置、ホームページ連携

    その書き出した課題点と、こちらの創意工夫のチェック項目と照らし合わせて、どうやってアピールしていくかを考えるイメージですね。

    創意工夫

    【施 工】
    1. 施工に伴う器具、工具、装置 類等に関する工夫又は設備据付後の試運転調整に関する工夫。
    2. コンクリート二次製品などの代替材の利用に関する工夫。
    3. 土工、地盤改良、橋梁架設、舗装、コンクリート打設等の施工に関する工夫。
    4. 部材 ・並びに機材等の運搬及び吊り方式などの施工方法に関する工夫。
    5. 設備工事における加工や組立等又は電気工事における配線や配管に関する工夫。
    6. 給排水工事や衛生設備工事等における配管又はポンプ類の凍結防止、配管のつなぎ等に関する工夫。
    7. 照明などの視界の確保に関する工夫。
    8. 仮排水、仮道路、迂回路等の計画的な施工に関する工夫。
    9. 運搬車両、施工機械等に関する工夫。
    10. 支保工、型枠工、足場工、仮桟橋、覆工板、山留め等の仮設工に関する工夫。
    11. 盛土の締固度、杭の施工高さ等の管理に関する工夫。
    12. 施工計画書の作成、写真の管理等に関する工夫。
    13. 出来形又は品質の計測、集計、管理図等に関する工夫。
    14. 施工管理ソフト、土量管理システム等の活用に関する工夫。
    15. 特殊な工法や材料を用いた工事。
    16. 優れた技術力又は能力として評価する技術を用いた工事。
    【新技術活用】
    1. NETIS登録技術のうち事後評価未実施技術を活用し、活用効果調査表を提出している。
      ※本項目は 2 点の加点とする。
    2. NETIS登録技術のうち事後評価未実施技術を活用し、発注者による活用効果調査結果の総合評価点が 120点以上である。
      ※本項目は 2点の加点とする。
    3. NETIS登録技術のうち「有用とされる技術」を活用し、活用効果調査表を提出している。
      ※本項目は4点の加点とする。
    4. NETIS登録技術のうち事後評価未実施技術及び「有用とされる技術」以外の新技術を活用し、発注者により活用効果調査結果の総合評価点が120点以上である。
      ※本項目は4点の加点とする。
    5. その他[理由:     ]
    • 新技術の活用に関する上記4項目での加点は最大4点とする。
    【品 質】
    1. 土工、設備、電気の品質向上に関する工夫。
    2. コンクリートの材料、打設、養生に関する工夫。
    3. 鉄筋、PCケーブル、コンクリート二次製品等の使用材料に関する工夫。
    4. 配筋、溶接作業等に関する工夫。
    【安全衛生】
    1. 安全を確保するための仮設備等に関する工夫。(落下物、墜落・転落、挟まれ、看板、立入禁止柵、手摺り、足場等)
    2. 安全教育、技術向上講習会、安全パトロール等に関する工夫。
    3. 現場事務所、労務者宿舎等の空間及び設備等に関する工夫。
    4. 有毒ガス並びに可燃ガスの処理及び粉塵防止並びに作業中の換気等に関する工夫。
    5. 一般車両突入時の被害軽減方策又は一般交通安全確保に関する工夫。
    6. 航行船舶への安全周知または、事故防止等に関する工夫
    7. 厳しい作業環境の改善に関する工夫。
    8. 環境保全に関する工夫。
    【その他】
    1. その他[理由:     ]

    価値のある創意工夫は発注者との会話の中にある

    発注者(担当者)との会話の中にもヒントが隠されています。

    ここで大切なのは、『発注者が何に注意して工事を進めてほしいかをくみ取り、その事項に対する解決策を創意工夫で提案する』という事です。

    同じ条件の工事でも、担当者によって重点的に対策してほしいと思っていることは変わるはずです。

    普段の会話の中でも、創意工夫としてできることがないか意識するようにしましょう。

    困った時のNETISホームページ

    そして、考えつかず煮詰まった時はNETISのホームページを見てみるといい情報があったりするので一度見てみると良いかもしれません。

    NETIS 新技術情報共有システム

    このホームページに記載されている内容で施工し『工事に有用』と認められた場合、創意工夫で加点となります。

    たくさんの最新技術が掲載されていてすごいですね

    そうですよね。
    ただ見ているだけでも勉強になりますし、何気なく普段から見ていると何年後かに「あのときのあれ使えるかも」みたいな事もあったりするので、たまに見るようにしています。

    工事特性のアピール方法

    次は工事特性の部分について考えてみましょう。

    工事特性

    【構造物の特殊性への対応】
    1. 対象構造物の高さ、延長、施工(断)面積、施工深度等の規模が特殊な工事。
    2. 対象構造物の形状の複雑さ等に伴う煩雑な施工条件変化への対応が必要な工事。
    3. その他[理由:     ]
    • 上記の対応事項に1つ以上レ点がつけば4点の加算とする。
    【都市部等の作業環境、社会条件等への対応】
    • 地盤の変形、近接構造物、地中埋設物等への影響に配慮する工事。
    • 周辺環境条件により、作業条件、工程等に大きな影響を受ける工事。
    • 周辺住民等に対する騒音・振動を特に配慮する工事。
    • 供用中の港湾施設等の利用規制、現道上での交通規制に大きく影響する工事。
    • 緊急時に対応が特に必要な工事。
    • 施工箇所が広範囲にわたる工事。
    • その他[理由:     ]
    • 上記の対応事項に1つ以上レ点がつけば6点の加算とする。
    【厳しい自然・地盤条件への対応】
    • 特殊な地盤条件への対応が必要な工事。
    • 雨・雪・風・気温・波浪等の自然条件の影響が大きな工事。
    • 急峻な地形及び土石流危険渓流内での工事。
    • 動植物等の自然環境の保全に特に配慮しなければならない工事。
    • その他[理由:     ]
    • 上記の対応事項に1つ以上レ点がつけば4点の加算とする。
    【長期工事における安全確保への対応】
    • 工期が12ヶ月を超える工期で、事故がなく完成した工事。
      ※但し、文書注意に至らない事故は除く
    • その他[理由:     ]
    • 上記の対応事項に1つ以上レ点がつけば6点の加算とする。

    これは、工事自体がこの項目に該当していれば自然に評価されるのですが、取りこぼしがないように念押しをするようにしましょう。

    この工事はこの項目に該当していた。

    このような対策を行った。

    結果、無事に工事が完了した。

    この流れがストーリーとして出せたらOKです。

    当ブログに寄せられた質問

    この記事について、質問が届きましたので追記します。

    質問者

    工事現場のホームページを作ると創意工夫で加点されますか?

    工事現場のWEBサイトを開設する会社、増えてきましたね。

    結論から言うと、直接それが創意工夫の点数として加点されるかどうかは、「評価する担当者次第」ということになります。

    創意工夫の評価項目を見てわかるとおり、工事現場のWebサイトをを開設して評価される可能性があるのは『その他[理由:     ]』の項目ぐらいなんですよね。

    創意工夫

    【施 工】
    1. 施工に伴う器具、工具、装置 類等に関する工夫又は設備据付後の試運転調整に関する工夫。
    2. コンクリート二次製品などの代替材の利用に関する工夫。
    3. 土工、地盤改良、橋梁架設、舗装、コンクリート打設等の施工に関する工夫。
    4. 部材 ・並びに機材等の運搬及び吊り方式などの施工方法に関する工夫。
    5. 設備工事における加工や組立等又は電気工事における配線や配管に関する工夫。
    6. 給排水工事や衛生設備工事等における配管又はポンプ類の凍結防止、配管のつなぎ等に関する工夫。
    7. 照明などの視界の確保に関する工夫。
    8. 仮排水、仮道路、迂回路等の計画的な施工に関する工夫。
    9. 運搬車両、施工機械等に関する工夫。
    10. 支保工、型枠工、足場工、仮桟橋、覆工板、山留め等の仮設工に関する工夫。
    11. 盛土の締固度、杭の施工高さ等の管理に関する工夫。
    12. 施工計画書の作成、写真の管理等に関する工夫。
    13. 出来形又は品質の計測、集計、管理図等に関する工夫。
    14. 施工管理ソフト、土量管理システム等の活用に関する工夫。
    15. 特殊な工法や材料を用いた工事。
    16. 優れた技術力又は能力として評価する技術を用いた工事。
    【新技術活用】
    1. NETIS登録技術のうち事後評価未実施技術を活用し、活用効果調査表を提出している。
      ※本項目は 2 点の加点とする。
    2. NETIS登録技術のうち事後評価未実施技術を活用し、発注者による活用効果調査結果の総合評価点が 120点以上である。
      ※本項目は 2点の加点とする。
    3. NETIS登録技術のうち「有用とされる技術」を活用し、活用効果調査表を提出している。
      ※本項目は4点の加点とする。
    4. NETIS登録技術のうち事後評価未実施技術及び「有用とされる技術」以外の新技術を活用し、発注者により活用効果調査結果の総合評価点が120点以上である。
      ※本項目は4点の加点とする。
    5. その他[理由:     ]
    • 新技術の活用に関する上記4項目での加点は最大4点とする。
    【品 質】
    1. 土工、設備、電気の品質向上に関する工夫。
    2. コンクリートの材料、打設、養生に関する工夫。
    3. 鉄筋、PCケーブル、コンクリート二次製品等の使用材料に関する工夫。
    4. 配筋、溶接作業等に関する工夫。
    【安全衛生】
    1. 安全を確保するための仮設備等に関する工夫。(落下物、墜落・転落、挟まれ、看板、立入禁止柵、手摺り、足場等)
    2. 安全教育、技術向上講習会、安全パトロール等に関する工夫。
    3. 現場事務所、労務者宿舎等の空間及び設備等に関する工夫。
    4. 有毒ガス並びに可燃ガスの処理及び粉塵防止並びに作業中の換気等に関する工夫。
    5. 一般車両突入時の被害軽減方策又は一般交通安全確保に関する工夫。
    6. 航行船舶への安全周知または、事故防止等に関する工夫
    7. 厳しい作業環境の改善に関する工夫。
    8. 環境保全に関する工夫。
    【その他】
    1. その他[理由:     ]

    もちろん、効果が認められた場合は創意工夫として評価される可能性もありますが、基本的に評価されるとしたら、『社会性等』の部分になるでしょう。

    社会性等

    【地域への貢献等】
    • 自然エネルギーの活用を図るなど、現場事務所や作業現場の省資源、省エネルギーに積極的に取り組んだ。
    • 現場事務所や作業現場の環境を周辺地域との景観に合わせるなど、積極的に地域との調和を図った。
    • 自主的に周辺環境への配慮に積極的に取り組んだ。
    • 道路・緑地・海岸・海域清掃等を積極的に実施し、地域に貢献した。
    • 定期的に広報紙の配布や現場見学会等を実施して、積極的に地域とのコミュニケーションを図った。
    • 地域が主催するイベントや地域の活動に積極的に参加し、地域とのコミュニケーションを図った。
    • 災害などの非常時において、地域への支援又は行政などによる救援活動への積極的な協力を行った。
    • その他[理由:     ]
    • 上記該当項目を総合的に判断して、a、a’、b、b’、c評価を行う。

    こちらです。

    ただ、工事現場のWEBサイトを作る効果はそれだけではないと私は考えています。

    WEBサイトを通して、現場内で行っている取り組みをアピールすることで、相乗的に全体の評価を上げることができると考えられます。

    アピールポイント(例)
    • ICT施工を行っている。
    • 週休2日制を導入している。
    • 快適トイレを設置している。
    • 若手育成のために若年技術職員(35歳以下)を配置している。

    この辺りをアピールしている工事は特に多い印象ですね。

    評定点アップ効果だけでなく、企業全体のイメージアップにもつながるのでおすすめです。

    もし、興味がある方は、実際に作ってみたサンプルと作り方をこちらの記事に書いたのでよかったら見てみてください。

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