今日は断面断面補修工前の事前調査の話です。
普通橋梁修繕工事をする橋は損傷の進行期の橋です。そのため施行を行う時は工事発注時よりも損傷が大きくなっている可能性があるので、断面補修工する前に必ず事前調査を行い、損傷範囲の確認をする必要があります。
今日はその事前調査の方法について書いていこうと思います。
目次
- 調査に使う道具
- 調査方法と注意点
- 調査報告書のまとめ方
- 監督員との立会
1.調査に使う道具
断面補修工の調査にはこれを使います。
土牛(DOGYU) 打診棒レギュラー型番3(01561) 約16~70cm 玉径17φ 8段伸縮 価格:2,420円 |
価格:1,009円 |
上は打診棒、下はテストハンマーと言います。
使用方法は主に叩いたりコンクリート表面を滑らせたりして使用します。
私はどちらも使用しますがあえてどちらかを買うとしたら上の打診棒がおすすめです。伸び縮みするので手が届かない場所も届きますし先端が小さいため支承裏なんかも打診する事ができるので便利です。
2.調査方法と注意点
コンクリートを軽くハンマーで叩き、その音の違いでコンクリートの劣化状態を判断します。
正常なコンクリートは「コツコツ」と高い音がするのに対し、浮きや空洞等が発生している箇所は「ポコポコ」と低い音がするので耳を澄ませて叩いたり打診棒を上下左右に滑らせたりしながら正常な箇所とそうでない箇所の境目を見つけ、マーキングをします。
もし設計よりも損傷の範囲が広がっていた場合、変更協議をして異常部分は全て取り除くようにします。
ここで少しでも浮きや空洞部分を残すとまたそこから損傷が広がる可能性があるので注意が必要です。
3.調査報告書のまとめ方
打診調査が終わったら報告書を作ります。
報告書のまとめ方は特に決まりが無い為、人によると思いますが現在の損傷の範囲と設計が比較できるようにまとめられていれば問題無いと思います。
4.監督員との立会
3.で作った報告書を元に現場で実際に打診確認をしてもらいます。
まとめ
今日は断面補修工の打診調査について書いてみました。
今後は施工方法等にもふれていこうと思っています。
それでは、ご安全に。
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