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    建設業で仕事をする上で最も大事な能力、雑談力とは。

    こんにちは、ジュンチャムです。

    あなたは「建設業で仕事をする上で最も必要な能力」は何だと思いますか?

    建設業なので「体力」は必要ですし、工種によって「手先の器用さ」や「筋力」も必要です。

    図面を読み取る「頭脳」や「理解力」、「知識力」と答える方もいるでしょう。

    私はこの仕事で最も必要な能力は「雑談力」だと思っています。

    もちろん全ての能力があるに越したことはありませんが、私達が従事している建設業は様々な人が働いていて、それぞれ得意分野をもっています。

    一人一人がその得意分野で勝負する世界で、全能力を兼ね備えたスーパーマン(一人で現場の調整・段取りをして重機に乗って測量をして手元作業もする)みたいな人はほぼおらず、もしいたとしてもその人一人で工事を終わらす事は絶対にできません。

    工事を完成させるには自分に足りない部分があったとしてもその部分を得意な人と補い合って進めていく必要があるのですが、その時にどうしても摩擦が生じてしまう可能性があります。

    お互いに責任をもって真剣に仕事をしていて、言いにくい事も言わなければならないのでどうしても雰囲気が重くなってしまう時はありますね。

    その時に大切になってくるのが「雑談力」なのです。皆さんも工事が円滑に進むようにこの「雑談力」について一緒に考えてみましょう。


    この記事はこんな方におすすめ

    ・ 下請(元請)会社との日程調整が上手くいかない。

    ・ 部下や職人さんと打合わせをすると険悪な雰囲気になる。

    ・ 発注者と上司との板挟みで参っている。


    もくじ

    雑談とは

    ・雑談とは

    雑談とは、「そこまで仲良くない微妙な関係の人と、何となく当たり障りのない会話をする技術」です。 ・・・何か言い方悪くてすみません。

    これは「友達や仲の良い先輩(同僚)との、楽しい会話」とは全く違います。「仕事の場面でお互いの立場を踏まえて話す、大人同士の会話」とも違います。

    でも、大体の人が上の2パターンのどちらかの方法で雑談をしようとして失敗しているように思います。私が思う雑談とは、「仕事上の立場ではなく人と人として話す、お互いの距離を縮める為の会話」です。

    ・雑談の効果

    一見、仕事をする上では何の意味も無いように感じる方もいるかもしれませんが、雑談をする事で以下の効果があると考えられます。

    ・ 相手に良い印象をもってもらうことができる。

    ・ ある程度相手の性格や考え方の推測ができる。

    ・ 少しぐらいの無理な要望であれば聞いてもらえる(確率が上がる)。

    異なる立場の人間同士(発注者と受注者、元受けと下請け等)が話をする時、ほぼ間違いなく、お互いの思惑は相反しています。例えば、一日でも早く工事に着手してほしい発注者に対し他工事の進捗が遅れていて少しでも引き伸ばしたい受注者の関係であったり、請負金額を安くしたい元受業者に対して少しでも高くしたい下請業者の関係等がそれです。

    その言い分『A』と『B』の方向性は真逆に向いていると考えられるので、普通に会話をすれば破談するかどちらかが折れるかしかないように見えますが実は違います。

    それは「お互いが属する組織内での立場が悪くならない程度に妥協した最適解『C』」を協力して見つける事で、正直、私は現場代理人の仕事のほとんどはこれだと思っています。

    普段から気さくに会話ができる関係ができていれば、いざ、本題の仕事上での打ち合わせになった時にお互いに譲歩し合って最適解『C』を見つけることができる確率がぐんと上がるのです。

    ・雑談の効果

    人と信頼関係を築く場合、その人との距離感によって大きく分けて3種類の会話の方法があります。まず1つは、「お互いを知る為の雑談」、次に「信頼関係を築く為の雑談」、最後に「信頼関係を揺るぎないものにする為の雑談」です。

    ・step1(お互いを知る為の雑談)

    まず、知り合って間もない人と雑談をする場合の心掛けは「あまり気負わないこと」です。

    ここでの目的は「お互いについて知る事」にあるので、別におもしろい話も必要ありません。

    自分のエピソード話や趣味の話でもしながら共通の会話が長く続く話題を探しましょう。

    おすすめの話題

    自分のエピソード

    相手の事が知りたければまずは自分からです。言いたくない事は言う必要はありませんが、ある程度、自分がどんな人間か知ってもらえるような話を話してみましょう。

    最近の出来事

    仕事以外の場面で最近起こった出来事を話すことで、相手はあなたの人間関係や家族構成、趣味等を推測することができます。にお互いの共通点を見つけてもらうことで心を開いて、相手の話もしてくれるかもしれません。

    相手のエピソードや最近の出来事

    相手が話を始めたらチャンスです。決して否定なんかしてはいけません。大き目の相槌をうったりして会話を楽しみましょう。

    ・step2(信頼関係を築く為の雑談)

    ある程度お互いの事がわかってきたら、次は「信頼関係の構築」を目標に話をしてみましょう。

    「信頼関係の構築」とはいっても特に話す内容は気にしなくても大丈夫です。Step1で見つけた共通の話題の他に、仕事に少しだけ関係のある話題(今日・明日の天気や普段使っている道具等)で場をつなぐのもいいかもしれません。

    ここで大切なのは『感情』です。例えば、天気の話題をするにしても、今日は「晴れ」、「雨」のような情報・事実ベースで話すのではなく、「晴れてほしい」、「今日生コンを打ってしまいたい」みたいに自分の感情の部分を伝えて共感してもらうことで、信頼関係を深めていきましょう。

    おすすめの話題

    家族(子供)のこと

    家族の話題はほぼ誰にでも当てはまる鉄板の話題です。子供の年齢が離れていれば経験をふまえたアドバイスができますし、年が近ければお互いの悩みを話すことができます。

    何より、この話題は「幸せな気持ち」や「不安」等の『感情』が入りやすいので、ぐっと距離が縮まりやすいです。

    天気

    お互いに自然を相手に仕事をしているので天気の話はしやすいです。先程も書いたとおり、『感情』の部分を相手に伝えるように意識しましょう。

    使っている道具等

    人それぞれ使っている道具にはこだわりがあります。その道具の使い心地や利点等をお互いに教え合いましょう。

    趣味の話

    共通の趣味があれば占めた物です。もし無かったとしても自分の好きな事に興味があっていろいろ質問してくる人に悪い印象を持つ人はいないので積極的に話題にしましょう。

    ・step3(信頼関係を揺るぎないものにする為の雑談)

    ここまでくるともうだいぶお互いに良い印象になっていると思います。

    この信頼関係を揺るぎないものにする為に必要な事は、一緒に何かの体験をする事です。

    おすすめの話題

    今度一緒に~しましょう。

    内容は何でもいいです。共通の趣味があれば休日に一緒に行きましょうと誘えばいいですし、子供の年が近ければ一緒にバーベキューをしてもいいです。休日は忙しいって方は昼休憩にランチでも誘ってみたりするのもいいと思います。

    要は、一緒に何かをしたと言う体験が信頼関係を揺るぎないものにします。

    ここまでくると仕事中に何かトラブルが起こったとしてもお互いに「この人の為なら」と、奮起一番で乗り切る事もできるようになっています。

    まとめ

    いかがだったでしょうか。

    今日は建設業で仕事をする上で最も必要な能力、「雑談」について書いてみました。

    私自身、能力がそれほど高い方ではなく、トラブルがあった時に人から助けられたり、たまにその逆もあったりしてどうにかやってこれています。

    みなさんも是ぜひ、この「雑談」の重要性を見直してみてください。

    それでは、ご安全に。

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